「優等人類帝國」の「幼な妻」U


て、今日の一枚は…(これは『絵』かよ?)
『幼真珠(おさなしんじゅ) 〜長靴下を直す幼な妻〜』

遠い過去に滅びたはずの…或いは、これから遠い未来に現れ、繁栄し、そして滅びる帝國の、まだ少女のような幼さを湛えた若い娘…。

純真無垢の象徴のような、純白の、瀟洒で、それでいて清楚さを感じるドレスに身を包んでいます。
しかし…その手には、正反対の漆黒の長手袋をはめ…
脚には、これも漆黒に輝くロングブーツを履いています…
まるで、悪魔の虜になってしまった娘が、悪魔に従い、さらにその悪魔を誘うような…
これは…どういう事なのでしょうか…?

 融合しない結合
 (でで〜ん! と、テロップが出る)

全身純白の衣装に身を包んだ「天使のような処女」や、また、全身を漆黒の衣装に身を固めた「淫蕩な小悪魔娘」など、さまざまな「少女像」は多く描かれていますが…
この娘さんは、純白のドレスと、ヘッドドレス、下着とストッキングを身につけ…
手袋とブーツは、それとは正反対の、黒い革エナメルで身を固めています…
知性に富み、あくまで可愛らしく、純真で汚れを知らない、初々しい処女の輝きを持つ少女が、
貞節に…女としての操を守り、ひたすら健気に、忍耐を持って、主人となるものに尽くす…
そんな超保守的で封建的な女性像を具現化したような、純白の花嫁の衣装。
しかし、その娘は、肱から爪先までを、漆黒の手袋で。 また、膝から下、足の爪先までを、漆黒のブーツで、それぞれぴっちりと、覆い隠しています。
威圧的で、奢りきった高飛車な態度で振る舞い、淫乱で、贅沢と退廃的な快楽に明け暮れる、刹那な娘のような…手袋とブーツ…。

ガーターベルトに吊られた白いストッキングのレース模様のつけねの部分をを、漆黒の手袋を嵌めた手で直している仕草は、これから運命を共にする主人を快楽へと誘っているのか…それとも、自らが快楽を貪らんがために、誘っているのか…
もしかして、それは主人以外の、別の男に向けられているのか…はたまた、その仕草は、汚れを一切知らない娘の、無意識から出た、単純な、イノセントな「じゃれあいのお遊び」なのか…

東塩釜農林水産鉱業大学 美術学部 川辺教授 
(お嬢様、大学名と学部が矛盾してます…ぐわああ〜! ←マスケット銃で撃たれた)

「『ロングブーツ優等人類帝國」は、ロングブーツ文明のいわば終着点であり、それまで長い時間をかけて熟成された、ロングブーツ文明の全てを併せ持っていますが、その特徴は、『二面性』なのです。 ロングブーツ優等人類は、もともと好戦的な蛮族であったといいます。 しかし…ロングブーツや手袋を着用する事によって、急速に文明化していくのです。」
「その二面性は、女性像にも現れています。 この純白と漆黒のも、男性社会であった帝國における、理想の女性の二面性…自分の色に染まり、ひたすら自分に尽くすという秩序に従う部分と、その為ならば道徳に反した部分までも、自分に従う…という漆黒の部分の表れなのですにゅ…げほげほ。」

本当にそうなのでしょうか?
その答えは…この写真絵画を、三等分してみれば、見えてきます…


ぐれーとますたーおぶあーと♪
(CMが入る)


…このパロディのもとネタ…
知っている人の方が少ないのではないかと思うが…
ここは理佐ちゃんの、理佐ちゃんによる、理沙ちゃんの為の世界なので、
大目に見ること…?

さすがに途中、やりにくくて仕方が無かったが…
(酔狂画像を名作ふうに解説しなければならないからな♪)


さて、黒背景編では、
可愛くて性格悪い幼な妻が、
上記の芸術的解釈を粉砕するような世界を…

…ご期待…する?

あ、くれぐれも、
「警告」を読んでから、了承して入ることね♪


「白と黒 融合しない結合」

さて、この「優等人類画像シリーズ」は、単なる見てカワイイだけではない…そう、一種の「不思議絵」的な魅力が込められているのです。
理佐が愛する「不思議絵」の世界。 口だけは達者な美術愛好家のクソジジババ連中美術がお好きで造詣の深い方たちからは非難轟々の嵐だろうけど…理佐的には、不思議絵は大きく分けて三つ。
一つ目は視覚的に訴えかけてくる部分が強いもの。 例えば有名なのはエッシャーとか、ルネ・マグリットとか、…「だまし絵」なんて言い方もするのかな?
二つ目は夢や無意識(もっと言っちまえば『この世界』とは違うもの)の世界を描いたもの。いわゆる『シュレアリスム』なんて言われてる。 理佐の好みではリヒャルト・エルツェなど。
三つ目は…その絵自体が、オカルトティックな怪奇的・猟奇的、あるいは非現実的なエピソードを持っているもの。 オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』は、その代表例…

すみませんねえ…『ロングブーツ・フェティシズム』から始まって同人誌的『耽美世界』から、ゴシックロリィタな『終わる世界』、果ては『明るい農村・楽しい田舎暮らし』までお付き合い頂き♪ 今度は美術まで…殆ど、趣味でやってます。 このサイト…。

では…今回は「美の巨人たち」ふうに、やってみるか…?
なので、ここから下は小林薫さんふうに読むように。(なんだよそれ)

題して…
『美の虚人たち』
ぐれーとますたーおぶあーと〜♪

(この番組を知ってる人の方が少数派と思われるが…)
この写真の上の三分の一…そこに描かれているのは、瞑り目の若い女性。
人妻と言うには、あまりにも幼すぎるような…まだ処女の、幼な妻。
彼女が身に着けているのは、帝國の女たちの正装である、純白のドレス。清楚なストレートの短めの髪。頭には純白のヘッドドレスを着けています。
純真無垢な少女が、お嫁に行く、晴れの日の姿そのもの…
イヤリングとペンダントには、十字架…
それは神への絶対服従を誓う、汚れ無き、良き乙女の象徴…

ですが…
一つ、全く異質なものが、描きこまれています…
もう…お気づきでしょう…?

そう、首です…首に巻かれた、黒いエナメル革のチョーカー…
妻となる少女を縛り付けるかのように、細く長い首にしっかりと付けられたチョーカー。
よく見ると、バックルの横に紐(リード)を通す金具もついています…
そう、これはまさに、首輪そのもの…
夫となる男…主人への絶対服従…それを誓わされた、幼な妻の身を拘束する、
支配の下にいる事の、証なのです…
では、真ん中の三分の一を見てみましょう…
上の三分の一と、構図が逆転しているのが、お分かりでしょうか…?
純白のエプロンとドレスは、パニエで大きく膨らまされています。
その裾をたくし上げ、太もももあらわにした、幼な妻…。
その太ももは、つけね部分のレース模様も美しい、白いストッキングに包み込まれ…
そのストッキングは、スカートに隠れたガーターから、前と横、日本のベルトで吊るされ…
そのベルトの止め具を直しているのか…ストッキングの弛みを直しているのか…
それとも…ただ単に、スカートとストッキングの間の、白い肌を見せているのか…
ストッキングの最上部に添えられた二本の細い腕は、
肱から下が、漆黒のエナメルの手袋に、しっかりと包み込まれています…
まるで、この部分は、悪に染まり、悪しき事をする部分であるかのように…
(間違っても、本番組でこんな事言わないよなあ…)

「処女の為の下着 されどそれを扱うのは黒エナメルの手袋」
そう、そこには、処女の初々しさと、
淫婦の淫らさの同居した、
幼な妻の姿があるのです…




そして、下の三分の一…
上の三分の一とは、正反対の世界です…。
幼な妻の膝から下を、ぴっちりと被う、漆黒のエナメルロングブーツ。
優等人類しか履く事を許されない、帝國臣民の血が流れるものの証であるロングブーツ。
その中でも、礼装であり、上級とされる、カーフ革のエナメルロングブーツ…。

帝國の男性向けのロングブーツが、やや太目の、直線的な、勇猛さや雄雄しさを意識したデザインなのに比べ、女性向けのロングブーツは、細めでエレバント、脚の線にピッチリとしたデザイン。それは、支配の象徴であると同時に、服従の象徴…
そして、夫を快楽へと誘う、淫らな妻の象徴なのです…

ここに、幼な妻の、秘めたる魔性が浮き彫りになっています。
「白」に象徴される、純真無垢な処女のあどけなさと、その内に生来秘められた、「黒」に象徴される、退廃的な快楽への憧れ…
その相容れないはずの、二つの女性像は、融合する事無く、極めて有機的に結合しているのです…。
「帝國の気高き少女」という肉体を媒介として…!
(うにゅ〜、芸術的にまとめるのは大変だにゅ〜…)

さて、以上を踏まえて、もう一度全体を見てみましょう♪

幼な妻となる少女は、微妙に微笑んでいます。
また、はにかんでいる様にも見えます。
そして、なんとも嬉しそうな表情をしている様にも…

少女のあどけなさはそのまま、
人妻となる晴れの日の表情…
まだ見ぬ快楽への期待感…
それが純白のロリィタドレスに身を纏いながら、
まるで主人を誘惑するような仕草をさせたのではないでしょうか…

それは、意識する事無くごく自然に、
優等人類の娘の脳にあらかじめインプットしてある、
飽くなき快楽への欲望の血が、そうさせているかのように…

さて…この絵には、対になる、絵があります…

そこには、この幼な妻の主人となる、男の姿…
凛々しくも華やかな軍服・軍帽姿にに、
豪奢な肩章やレニヤードやモールをあしらい、
肱までの長手袋に、膝上までの乗馬ブーツに身を固め、
この幼な妻の、誘うようなポーズの傍らで、
あくまで帝國男性らしく、紳士的な態度を装いながら、
内面では欲情の炎を燃やす、男の姿…

しかし、それをご紹介するのは、
また、次の機会と致しましょう…





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