以上、お楽しみいただけましたでしょうか?

このお話はあくまで序章で、実はここから二つに分かれています。
一つは、奢り高ぶった優等人類が、破滅の使者、最終王女の手によって自滅し、滅んでいく物語…
こちらはいわゆる、退廃的終末物語ですが、それをやや、エッチでコミカルに描いたもの。

もう一つは、そのたった一人の生き残りとなった男装の少女、すなわち第一王女の、生々流転の物語…
こちらは、ややファンタジックな色彩が強い物語です。

第一王女は、銀河鉄道に乗って、様々な土地を旅します…
そこでは冒険あり、華々しい一騎打ちあり、ほのぼのとした暖かい微笑があり、涙と別れがあり…
第一王女はもともとは洗練された文明と冷酷非道な性格の、優等人類の血を引く娘…
その噂は宇宙のそこここに響いていて、ある土地では恐れられたり、軽蔑されたり、畏怖を持って迎えられたり…
どんなに罪深い血を引こうとも、私は生きて生き抜いて、この血を伝えなければならない…
第一王女は多くの人々に呪われて滅びた優等人類の、使命と運命を背負って、旅を続けます…

また、劣等人類の娘として育った第一王女は、弱い者たちの涙や悲しみも、よく知っています…
それどころか、あの冷酷非道と言われる優等人類の人々にも、それなりの家族愛があり、喜怒哀楽もあるのを、
「お嬢様」のお邸に仕えていた事で、知っています…
滅びてしまった人々の事を胸に抱きながら、第一王女の旅は続きます…
その旅路の果てには、何が待っているのか…

まあ…このサイトで発表するかはわかりませんが…
もし続編を発表するような事があれば…
その時は、お暇な時にでも、読んでやってくださいな…







おまけ 〜あとがき〜


おまけ2 

今回使わなかった写真…
黒理佐ちゃん扮する、「お嬢様」の後ろ姿…
なかなか可愛いものでしょ?

これは書くのがめんどくさい編集の都合カットになってしまった部分で使うはずだったのですが…
ただ、ちょっと原作のこの部分の描写が、あまりに退廃的かつグロテスク過ぎる(エッチではない)ので、年齢制限していない建前、カットさせていただきました…。
完全版をのせるには、16歳以上推奨くらいが適当かと…
実はけっこう「後ろ姿」フアンって多いので、ここに掲載しておきます♪

さてさて、この後大団円といえば、恒例の打ち上げ…
修羅場となりました…?

廃墟と化したロングブーツ優等人類帝國の首都にある、黒理佐の実家(現在は別荘として使用)が会場でした。
「廃墟をモチーフした、『水銀燈』か私にしか住みこなす事の出来ない邸宅」と黒理佐は言っているのですが、どう見ても、モチーフじゃなく、ただの廃墟に、勝手に住んでいるとしか思えないんですけど…

優等人類の魂は、みんな底無しの地獄へと堕ちていった…
らしいのですが、中にはまだ漂っているものもあって、ロングブーツの足音が響いたり、あちこちの扉がバタンバタン鳴ったり、幼いまま何も知らずに死んだ少年や少女のすすり泣きのような声も聞こえ…
その事を黒理佐に言うと、
「なあ〜んだぁ…せっかく作った『ユーレイ・ホイホイ』、全然効かないなあ」と、ケタケタ笑う始末…

黒理佐が奴隷たちを使って作り、市販もしているらしいのですが、見た目はどう見ても、ただのゴ●ブリホイホイ…こんなので取れるわけないし、だいいち取れても、この中身を見るのもおぞましい…と思いながら持ち上げてみると…
「製造元 ローゼン●イデン製薬 宮城県仙台市●●…」と書いてあった…
黒理佐の奴…人の居候先の住所で、なんと会社登記していやがった…
帰ったら早速、法務局に言いつけてやる…

コイツこそ地獄に堕ちるな…と思ったけれど、考えてみれば、黒理佐が地獄に堕ちたら、地獄の秩序は大幅に乱れ、下手をすれば革命を起こして黒理佐が大魔王になるかもしれないので、向こうも処遇に困っているだろうなあ…と、考え直した…

その前に…
帰りの銀河鉄道で、また食堂車でドンチャン騒ぎをされたら…という不安をかき消すように、お水で割った梅酒を飲み干した…




祝祭劇場 プロムナード へ戻ります




SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送