杜の都の天使

セーラー服 清純バージョン
美の拒人たち エントランスへ戻る








ブルジョワ階級の女装少年だけの学校「聖長靴女学院の制服」や、
恐怖の軍事独裁國家のエリート少女隊「愛国処女同盟水兵の制服」など、
清楚さの中に実は毒がある…というパターンで使用してきたセーラー服ですが…

一つくらいは清純さそのままに演出したい…という想いから、今回の作品になったわけでして…
さあさ。今宵くらいは「毒気」を忘れて、花と小鳥を愛する少女のように…


この作品は、上記のような「毒」が似合わない…と思って外してたんですよね。
仙台の白い街と青い空と緑の森と、残雪の残る山々…吹き抜けるまだちょっとだけ冷たい、
それでいてやがて来る春を感じさせる風のような…
(以下、小林薫さん風に読むように…!)
今日の作品は、「杜の都の天使」。

「青葉城恋歌」をはじめ、数々の恋の曲に歌われてきた「杜の都」仙台の、駅のホームに佇んでいそうな、清楚な少女のイメージ…。
そう。貴方は今…旅の途中にこの杜の都にふらりと立ち寄り…そして、この初々しい恋の場面を眺めています…。

ちょっとはにかんだ様な表情、夢見がちで、それでいてしっかりと未来を見ているような聡明な瞳。壁に片手をつき、こちらを振り向くような仕草。彼女は…なんだか、照れているようですね。心の中で憧れている男の子があちらの方にいるのでしょうか…?

季節は…まだ、寒いようです。それは、白いスカーフと左腕のエンブレムのセーラー服が冬服なのと…黒いストッキングを穿いて、ロングブーツを履いた足もとにも見て取れます。
でも、彼女は、コートは…着ていないようですね。もう、遅い東北の春も、近いのでしょう…

ここは…駅のホーム…
もしかしたら、回りには彼女の学校のお友達が何人か居て…彼女を少し、冷やかしているのかも知れません…。
「ほら、……ちゃん。しっかり…!」
「なあに…! 照れちゃってこのコは…?」
やれやれ…今時純情と言うか、幼いと言うか…

でも…どうも、彼女は「それでもいい」と思っているような気もします…。始めてしまったら…もしかしたら、終わりも来てしまうかもしれない…。
だから、始めない…その代わり、終わる事も無い…。でも…始めなければ、何も起きない…。
「それでも、それでいいの…」
それで彼女は、その喜びを全身で感じるほど、幸せなのかもしれません…。

遅いけれど、確実にやって来る、仙台の春。そして、彼女の…春。
今日の一枚は「杜の都の天使」。
旅先で偶然出会った、初恋の情景…。


末筆ながら…この作品を、
我が恩師の青春の想い出に捧げます…
(それを知ったら…本人腰を抜かすかも…♪)


お知らせ
後日、「おまけ」をつけます。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送